台湾ドラマで中国語

台湾ドラマから、気になるセリフを拾って解説しています。スラング、慣用句、成語、日本語との比較、音声と字幕のズレ、文法、社会問題等、様々な角度から中国語の面白さをお伝えします!

台湾ドラマで中国語、目次

「日中対照用語集(ピンイン付):台湾ドラマの基礎用語」も、どうぞ

8.稍息立正我愛你(12)/小さなかたまり

 

台湾ドラマでは、こんな女王様キャラも定番です。

shaoxi20

(画像はLineTV8-2からお借りしました)

都起雞皮疙瘩了
(鳥肌まで立ってるのに)

露出度の高い服を着て、お色気で相手を誘惑しようとする女の子。でも、なかなか通じません。鳥肌を立てていることも見抜かれてしまいます。女王様は、つれない男に惹かれる、というのも定番のパターンですね。

「鳥肌」は日本語と共通。面白いのは、次の言葉です。

疙瘩gēda(できもの、ぶつぶつ)

身体にできたぶつぶつのことですが、実は、ある食べ物のことも指すのです。グーグルの画像検索でヒットするのは、こんなもの。

geda

小麦粉等を小さなかたまりにして煮たり茹でたりしたもの。すいとんやニョッキみたいなものですね。

その他、同じ言葉で、縄の結び目や心のわだかまり・しこり等も指します。共通するのは「小さなかたまり」ということでしょうか。

 

何と何をひとつのグループにして同じ名前で呼ぶか。

それは、物事の様々な側面のうち、どの部分に着目するのか、という問題ですね。外国語を学ぶと、日本語で当たり前だと思っていたグルーピングが、全然当たり前じゃないことに気づきます。

そういう固定観念をひっくり返される感覚が、とても愉快だと思うのです。
ただ、画像検索の結果を見ると、美味しそうな料理の写真が並んでる中に、ポツポツと人間の鳥肌の写真や、鳥皮の写真が混じっているので、かなりシュールです。

(2018.3.28)