台湾ドラマで中国語

台湾ドラマから、気になるセリフを拾って解説しています。スラング、慣用句、成語、日本語との比較、音声と字幕のズレ、文法、社会問題等、様々な角度から中国語の面白さをお伝えします!

台湾ドラマで中国語、目次

「日中対照用語集(ピンイン付):台湾ドラマの基礎用語」 も、どうぞ

3.我和我的十七歲(1)/身の程知らず

今回は、2016年に大ヒットしたドラマ。高校時代のセリフと大人になってからのセリフ回しの違いにもご注目ください!

まずはこの場面から。

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(画像はLine TVからお借りしました)

我是癩蛤蟆想吃天鵝肉
(僕は身の程知らずでした)

画像からも想像がつくかと思いますが、高校生のイジメの場面です。右側に立ってるいじめっ子のリーダーが、囲まれている男の子に、上のセリフを言うように迫っています。

癩蛤蟆(lài háma)はヒキガエル
天鵝(tiān’é)は白鳥

「癩蛤蟆想吃天鵝肉(醜いヒキガエルが、美しい白鳥の肉を食べたがる)」から、「身の程知らず」という意味になります。このドラマでもそうですが、さえない男の子がモテモテの女の子を好きになった時によく使われます。

初回からこんなイジメの場面は、ちょっと不快だな、と思っていたら、右側にちゃんと注意書きがありました。

戲劇效果 請勿模仿
(演出上の効果を狙ったものです。真似しないでください。)

ま、とってもベタな描き方なので、陰湿さは少ないのですが。

(2017.01.09のブログ記事に加筆修正しました。)