台湾ドラマで中国語
台湾ドラマから、気になるセリフを拾って解説しています。スラング、慣用句、成語、日本語との比較、音声と字幕のズレ、文法、社会問題等、様々な角度から中国語の面白さをお伝えします!
●「日中対照用語集(ピンイン付):台湾ドラマの基礎用語」も、どうぞ
7.麻醉風暴(2)/たらい回し
今日は、ドラマのテーマにもなっているこの言葉です。
(画像はLine TVからお借りしました)
人球事件發生
たらい回しの件があって
ネタバレになるのでセリフの背景は書きませんが、重病・重傷の人が、何軒もの病院で受け入れを拒否される状況を、「人球rénqiú(人間ボール)」と表現しているこの中国語は、日本語の「たらい回し」より、深刻さが伝わる気がします。
しかも、この「ボール」、どうもサッカーボールのようです。シリーズ2作目で、「ボールのようにあっちに蹴られ、こっちに蹴られして」という言葉が出てくるから。
手で回す「たらい」より、更に残酷な感じがします。
その残酷な状況が、受け入れを拒否した病院や関係者だけの責任ではないことが、徐々に明らかになっていくこのドラマ。
軽い恋愛ドラマも、楽しみながら中国語が覚えられて得した気分になるのですが、たまにはこんな社会派の作品もおすすめです!
(2017.11.13のブログ記事に加筆修正しました)