台湾ドラマで中国語
台湾ドラマから、気になるセリフを拾って解説しています。スラング、慣用句、成語、日本語との比較、音声と字幕のズレ、文法、社会問題等、様々な角度から中国語の面白さをお伝えします!
●「日中対照用語集(ピンイン付):台湾ドラマの基礎用語」も、どうぞ
1.後菜鳥的燦爛時代/邦題:華麗なる玉子様(13)/字幕の限界?
今回は、この言葉に注目してみました。
★照顧/zhàogù(世話をする)
(画像は全てLine TVからお借りしました)
妳一定要好好的照顧
(ちゃんと世話しなきゃダメだよ)
字幕はこうなっていますが、アーロン扮する文凱は、最後の「照顧zhàogù」という単語を、英語で「take care」と発音しています。
これまでにも書いているように、音声と字幕が少し違うのはよくある話。
なのに、なぜまたこの例を取り上げたのかと言うと、直後に女の子(雨棠)の方は「照顧」と中国語で発音してたから。
アメリカ暮しの長かった文凱は、「take care」と英語で言い、ずっと台湾で暮らしている雨棠は同じことを中国語で返す。
シナリオでは、ちゃんとそんな細かいところまで配慮されてるはずなのに、残念ながら字幕ではその違いがわからないのです。
翻訳の限界にも繋がるなあ、とちょっと切なくなったのでした!
(2016.11.13のブログ記事に加筆修正しました)