台湾ドラマで中国語
台湾ドラマから、気になるセリフを拾って解説しています。スラング、慣用句、成語、日本語との比較、音声と字幕のズレ、文法、社会問題等、様々な角度から中国語の面白さをお伝えします!
●「日中対照用語集(ピンイン付):台湾ドラマの基礎用語」も、どうぞ
1.後菜鳥的燦爛時代/邦題:華麗なる玉子様(1)/ひよっこ
最初にご紹介するのは、この言葉。
①菜鳥(càiniǎo)/ひよっこ、新米、駆け出し
ドラマの冒頭で、タイトルにある「後菜鳥(hòu càiniǎo)」という言葉の定義が出てきます。
(画像はLine TVからお借りしました)
この字幕の後に、「菜鳥」の反義語「老鳥(lǎoniǎo)」を組み合わせ、「新米でもベテランでもない中途半端な立場」を指すのが「後菜鳥」だと説明されているのです。
有人把這種已經不是菜鳥卻又不是老鳥……。
入社後数年経ち、新人の頃の初々しさや仕事に対する意欲・期待感を失くしてしまってる。でも、一人前にバリバリ働けるほどの力もない。そんな社員を象徴する言葉のようですね。日本語に訳すのは少し難しいのですが、「新米以上一人前未満」という感じでしょうか。
この言葉、このドラマの造語かと思ってましたが、調べてみると、数年前の記事に詳しい説明もありました。別記事で少し詳しく紹介していますので、よろしければこちらもどうぞ。
中国語の「鳥」には、他にもおもしろい使い方があります。例えば、こんなことわざ。
②笨鳥先飛(bèn niǎo xiān fēi)/のろまな鳥は先に飛び立つ
自分のことを謙遜する時に使います。覚えたての頃、ずいぶん使った記憶がありますが、最近は自分では使いません。これが謙遜で通じるのは、学生時代だけのような気もします。
鳥つながりで、もうひとつ。
③早鳥(zǎoniǎo)/早割
次のような言葉と組み合わせて使います。
④早鳥票(zǎoniǎo piào)/ 早割チケット
⑤早鳥優惠(zǎoniǎo yōuhuì)/早割特典
④は飛行機等でおなじみですね。⑤は旅行・ホテル等の申し込み時期や、飲食店の入店時間を限定する割引きやサービスのことです。
(2016.10.14のブログ記事に加筆修正しました)