台湾ドラマで中国語
台湾ドラマから、気になるセリフを拾って解説しています。スラング、慣用句、成語、日本語との比較、音声と字幕のズレ、文法、社会問題等、様々な角度から中国語の面白さをお伝えします!
●「日中対照用語集(ピンイン付):台湾ドラマの基礎用語」も、どうぞ
1.後菜鳥的燦爛時代/邦題:華麗なる玉子様(9)/既読無視
LINE用語も台湾ドラマの必須アイテムですね。
★已讀不回(yǐ dú bù huí)/既読無視
プライベートはもちろん、仕事でもLINEが頻繁に使われる台湾では、ドラマでも、そのメッセージがストーリー展開のポイントになっていたりします。この場面でも、うまく行きそうでなかなかすんなり前に進まない二人の関係を、「已讀不回」が象徴していました。
一般的にはLINEが使えない中国では、全く縁のない言葉でした。Facebookも同じです。
中国で暮らしていた頃、初めて「脸书」という単語を見た時、とても不思議な感じがしました。「脸」は「顔」、「书」は「本」だから、Facebookのことだというのはすぐわかりましたが、身近な存在ではないツールが意訳されていることに、落ち着かなさを感じたのだと思います。
もちろん台湾の話題でした。「臉書」という繁体字なら、それほど違和感はないのかもしれません。
「打卡(dǎ kǎ)/チェックイン」なんていうFacebook用語も、中国で暮らしていた頃は、縁のない言葉でした。
過去記事:
●ニュースのキーワード(2016/5/1) 耍廢、打卡
●ニュースのキーワード(2016/5/19) 打卡②
台湾のSNS用語は、以下のページからもどうぞ。
それにしても、日本語の「既読無視」って誰が言い出したんでしょうか。「返事を返さない」ということしか言ってない中国語の「不回」に比べ、日本語の「無視」という言葉はずっと重たい気がします。
(2016.10.29のブログ記事に加筆修正しました)