台湾ドラマで中国語

台湾ドラマから、気になるセリフを拾って解説しています。スラング、慣用句、成語、日本語との比較、音声と字幕のズレ、文法、社会問題等、様々な角度から中国語の面白さをお伝えします!

台湾ドラマで中国語、目次

「日中対照用語集(ピンイン付):台湾ドラマの基礎用語」も、どうぞ

1.後菜鳥的燦爛時代/邦題:華麗なる玉子様(10)/朝寝坊

朝寝坊した休日の朝、家族に起こされて二階から降りてみると・・・

taiyang
(画像はLine TVからお借りしました)

なぜだか、「彼」がそこにいて、こう言われます。
太陽晒屁股了(tàiyáng shài pìgu le)
お日様がお尻を照らしてるよ

いつまでも寝てる子供を軽くたしなめたり、からかったりする感じです。このドラマの前半の幼なじみを兆発する場面でも、同じセリフが出てきました。

似たような意味を表す中国語には、次のようなものがありますが、そのどれでもなく、この言葉だからこそ、二人の関係を象徴できている気がします。

①「睡到日上三竿(shuìdào rì shàng sān gān)」・・・“日上三竿”は“日が高くなるまで”という意味の四字熟語
②「睡懶覺(shuì lǎn jiào)」・・・“懶”は“だらだらしてる”
③「睡過頭(shuì guòtóu)」・・・“過頭”は”~し過ぎる”

ネタバレになるので詳しくは書きませんが、こうしてスクリーンショットを撮りながらドラマのセリフをじっくり見ていくと、あちこちに、終盤のタネ明かしに繋がる伏線がある事がわかります。

そう言えば、日本語の「朝寝坊」と「寝坊」と「寝過ごす」もちょっとずつニュアンスが違いますね。日本語と中国語の「寝坊」の周辺の類義語については、別にまとめてみましたので、よろしければこちらもどうぞ!

「朝寝坊、寝坊、寝過ごす」は中国語でどう言い分けるの?

(2016.11.3のブログ記事に加筆修正しました)