台湾華語に訳してみよう!
台湾人スタッフと日本人スタッフがディスカッションしながら作り上げた訳文を、翻訳のポイントの解説も添えてご紹介します。
No.3:でたらめで、完璧な食事を、自分のために。(3)
レシピ文化研究家の伊藤尚子さんのお料理記事を台湾華語に訳す練習の3回目です。
記事の全文はこちらでご確認ください。
原文
多少気分のいいタイミングで注1台所に立ち、思いつくままに注2、だんご汁に仕上げることにします注3。小麦粉を水で練って、熱くしたスープに落として。ついでに溶き卵も流しましたが、ネギを切るのは面倒だったので、そこは省いて。
できあがった注4だんご汁は、味、口当たり、暖かさすべてがその時の自分の体調にぴったりで、胃袋にするっと注5収まっていきました。
そして思ったのです注6。
こんな完璧な料理があるだろうか。
(続きます)
解説
注1:「~のタイミングで」は「~のうちに、~に乗じて」と言い換えてみる。
注2:「思いつくままに」は直前の文脈から判断し、「大根スープがくれたインスピレーションに基づいて」と意訳してみた。
注3:「~とすることにした」は「~とすることに決めた」と言い換えてみる。
注4:「できあがる」は「【動詞】+【結果補語】」の形を使う。
注5:「するっと」のような擬態語に対応するものが中国語には少ないので、そこに含まれる話者の気持ちを別の言葉で言い換える必要がある。ここでは、「快適だ」「抵抗がない」という言葉を使って訳してみた。
注6:「そして、思った」は、「このことが私に~と思わせた」という兼語文(使役文)で表現してみる。
参考訳
循著冰箱裡蘿蔔湯給的靈感注2,趁著注1身體舒服一點的時候,決定注3進廚房來做碗麵疙瘩。
將用麵粉跟水揉好的麵團,加進熱好的蘿蔔湯裡。雖然還接著打了蛋,做成蛋花加點料,但切蔥這道麻煩的手續,這次就省下來了。
做好的注4麵疙瘩,味道、口感、溫度,一切都剛剛好適合生病中的身體狀態。
暖呼呼的美味就這麼進到胃裡,舒服而沒有負擔注5。
「啊!世上竟然有這麼完美的料理!」不禁讓我這樣覺得注6。
(続きます)
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